弟とデリヘル
お疲れ様です。
小林です。
弟がバイトを始めたいと言った時の事。
「なにやんの?」
「デリバリー」
デリバリーと言えば、
デリバリーピザ配達のバイトでしょう。
どこにでもあるバイトの一つです。
「お父さんに報告しなきゃな...」
小林家ではバイトを始める時には、
事前に父親に報告する暗黙の了解があります。
その夜、いつものようにテレビをBGMに食卓を囲んでいました。
「お父さん、あのさ〜俺、バイト始めようと思うんだよね〜」
(おっ、切り出したか)
「なるほど。いいけど、何をするの?」
「デリバリー。あっ、デリバリーヘルス。」
我が食卓は静寂に包まれました。
BGMで流れていたテレビから嵐のメンバーが
楽しそうにゲームに挑戦している音声のみが
小林家に鳴り響きました。
静寂を割って
「デ、デリバリーヘルスだと!デ、デリヘルで何すんだお前!!」
後日知った話ですが、
弟は悪い友達にデリバリーの正式名称は
「デリバリーヘルス」だと伝えられていたそうです。
一応かしこまった席なので弟は正式名称で伝えたのでしょうが、
それが混乱を生む原因となってしまいました。
デリバリーヘルスをデリヘルと瞬時に略した、父親もどうかと思いながら噛み合わない会話は続きます。
「え、普通の配達だけど...」
「普通ってお前...何考えてんだ!頭冷やせ!!」
俺「あのさ...とりあえずデリバリーヘルスで調べてみたら?」
「うん。....なんだこれ...あ...違います...」
弟は恥ずかしさの極みでしょうか、
顔を赤くして部屋へ隠れてしまいました。
混乱も静まり、食卓もいつものようになったと思われた矢先に母が発言。
「ピザだって女の子だって対して変わらないでしょ」
最後の最後に爆弾発言を残してこの日の小林家、
無事終了。
紆余曲折あったデリバリーのバイトはちゃんと続いているみたいです。
小林