ベトナム② 偽≠悪?
散々な目にあった初日。
前回もベトナムに降り立って1時間後には強制的に財布を現地のタクシー運転手に捧げていた俺なので、彼らなりの歓迎なのだと受け入れる事にした。
気を取り直し、せっかくの観光なので現地のツアーを申し込む事にした。
現地ツアーのメリットは
- 安い
- 前日でも余裕で対応可能なので、時間が出来たらとりあえず行く〜でもほぼなんとかなる
一方のデメリットは
- 簡単な英語での会話が必要
- 現地ガイドも英語を話すパターンが多い
1については仲良くなったアメリカ人に「君の英語は3歳児レベルだね」と言われた俺でもなんとかなったので、中学高校の授業に出ていた日本人ならまず大丈夫。
2については日本語ガイドの有り難みをどう捉えるか。HISなどは現地ツアーに比べて平気で倍以上しますが、日本語対応という部分だったり何かあっても安心できるという「安心料」が含まれていると思いましょう。
そんなハノイ、及びベトナムは「シンツーリスト」という旅行会社が非常に有名。
バス、ツアーに関してはここに行けばとりあえずどうにかなると有名。
ハノイには離れた場所に2軒あると知り、いざ向かわん。しかし歩き出すと目的地ではないのに
街に2軒しかないはずのシンツーリストが既に2軒。しかも場所は違う。
混乱した俺はホテルへ一旦戻り、例の兄ちゃんへ質問。そしてそこで分かった事。
- 10軒以上はある(偽シンツーリスト)
- 昔は予約しても当日にバスが来なかったりというトラブルがあった
- 今は基本的には大丈夫
- なんなら偽物の中には本物よりも評判がいい偽シンツーリストもある
- 本物は本物だけど最近は良くない
偽物が本物を超えるとはどういう事なんだ。
それでも偽物に抵抗のある俺は本物のシンツーリストへ結局行き、ハロン湾というメジャーな観光スポットへのツアーを申し込んだ。
感想としてはツアー自体は良かった。
しかし受付のスタッフが横着だったりと対応に多少の不満が残った為、俺の中では「評判の良い偽シンツーリストへ行けば良かったな」という思いが湧いてきたのも事実。
偽物を掴まされて、本物を買えば良かったという後悔はした事があるが、本物を掴んで偽物にしておけば良かったという気持ちになったのはこれが初めて。
ハノイは中国が近い事もあり、有名ブランドの偽物が市場に当然のように溢れているので偽物に対する抵抗が低いのかもしれません。
某大人気メーカーの偽物
↓新品なのに既に消えかかっている文字。
これに関しては完全に悪だと思うけど、ハノイ市民を見ると全身(偽)ブランド物でエンジョイしていそうなので、"手の届かない夢のアイテムを気軽に楽しんでいる" 彼らを見ていると悪く言いづらくなりました。
発展して収入が増えたら本物も買ってほしいけどね。
という訳で、ハノイへご訪問の際は"偽物"を楽しむのもアリかもしれない。