大英博物館〜マンガ展へ行ってきた〜
大英博物館で行われていた"マンガ展"。
「The Citi exhibition Manga」は、国外で開催されるマンガの展覧会として史上最大規模のもの。
こんなの聞いたら行くしかないですよね。
という訳で大英博物館へ到着。
この日は8/24。
そして展覧会は26日までなのでギリギリにも程がある。
マンガ展のイメージキャラクターに選ばれたのはゴールデンカムイのアシリパさん。
アイヌの血を引く彼女を選んだのは"多様性の尊重"という意味を含んでいそう。
マンガ自体がイギリスにとっては異国の文化、そしてそれを今回大英博物館で特別展にしているという意味と合わせているのかもしれない。
(ちなみにこの漫画は必見。アシリパさんも含めて敵も魅力たっぷりのキャラが入り交じっていて飽きないから、見てないなら今すぐ本屋に行ってきて欲しい。)
ちなみに駅の広告にはうなぎイヌが選ばれていました。
こっちは見た目のインパクトでしょうね、駅の広告なんて1,2秒しか視界に入らないので脳裏に焼きつける為の戦略かと。
話は戻り、いざ、中へ。
館内もアシリパさんの凛々しい表情が至るところで俺を待っている。急かすなって。
そしていざチケットを買いに…行こうとすると入口に見えた文字
「SOLD OUT」
焦る俺。スタッフのおばちゃんに聞くと
「そうよ、売り切れよ。明日も明後日ももう無いわ」との返事が。
超焦る俺。
チケットカウンターに移動して話を聞こうとすると前でスタッフと話す親子も同様の話をしている。
そして何かを言われて「Oh...」と言いながら息子の手を引っ張り出口へ向かってしまった。
息子は悲しい顔をしながら後方のマンガ展ブースの方向を眺めながら去っていった。。
まるで未来の俺じゃないか。
超超焦る俺。
チケットカウンターでお姉さんに話を聞くと
・特別展のチケットは完売
・中に入りたければ「大英博物館のメンバー」に入会すればOK
…光明が差した。
「じゃあそのメンバーになる!なります!」
「はい。じゃあ入会金はデビットなら64£ね。クレジット払いなら74£。」
74£と言えば1万弱。
ジョージアで言えば5日分の生活費。
しかし俺には悩んでいる時間など無かった。
すぐに入会を申し込んだ。
渡されたカードはバスの1日常車券のようなペラペラな紙一枚。
もうちょっとゴージャスさと言うか、
「よくやった。ほれ褒美にこのカードをやるぞ」と言う風格は見せて欲しい。
ちなみにメンバー会員になると
・入場の際に専用の入口から入れる
→ファストパス的な優遇。しかし一般入口も捌きがいいので、そんなに嬉しくはない
・メンバー専用のカフェが使える
→一般客用のカフェよりも安く使える。コーヒーは3£前後、サンドイッチは4£前後。見どころのある大英博物館なので、休憩を取るならばアリ
・クロークが無料
→一般客は2£。
・特別展が無料
→この為に入ったんだよ、当たり前だコラ
・特別イベントに参加が可能
→閉館後にメンバーはその後も残って人の減った状態で見たり、様々なイベントに参加が可能。しかし不定期。観光客にはほぼ意味がないと言っていい。
・館内の商品は10%オフ
→さらに入会当日は20%オフ。これはお土産を買う人間としてはダイレクトな恩恵。
にしても当日は20%オフって部分が俺みたいな"特別展に入らざるを得なかった人間"のモヤモヤを少し晴らす為の対策にしか思えてならない。
そして無事大英博物館のメンバーになった俺。
どけ民衆よ。一般ユーザーよ。無課金勢は道を空けろ。
俺はメンバーだ。この大英博物館のメンバーなのだ。
1万弱で得たちっぽけな優越感を身にまとわせながらついに特別展に入場。
お待たせしました、俺。
中に入るとブースの入口を覗くアリスの姿が。
マンガという異国の文化を案内する自国のキャラクターとして使ったとの事。なるほど。
(俺には特別展に入れなかった者たちの亡霊にしか見えない。)
中に入るとこのように、マンガという文化や表現に対しての説明が書かれた大きなボードが各コーナーに置かれている。
鳥獣戯画。
カエルとウサギが同じ大きさにデフォルメされているというのはまさにこれも現代におけるマンガなのだと。なるほど。
各コーナーを説明するウサギのミニ。
着ていた衣服を脱いでまでこのマンガ展に協力してくれている。最近のウサギには珍しい気概のあるウサギである。
このように背景でキャラの感情は表現できるんですよ〜との説明。
我々はもう当然のように受け入れて読んでいるが、マンガに馴染みのない人からすれば必要な説明。
進撃の巨人の巨人。意外と見向きもされていなかった。入場者はそれよりも食い入るようにして各作品の原画や説明を読んでいる印象があった。それだけみんな本気、思い入れがあると言う事。
立ち読み(座り読み)コーナー。
わざわざ大英博物館に来てまで読むかよ…と思いきやこれが意外な盛況。
様子を見ていると日本で売られているジャンプなどの雑誌に興味を持っている人が多かった。
海外だと基本的に気に入ったコミックを買うだけなので、色んな知っている漫画が一つになった雑誌というのは新鮮なのかと。
人を集めていたコーナーの一つが「ONE PIECE」と「NARUTO」の原画コーナー。
もうこの2つは海外の人がイメージする、日本食で言うところの寿司とラーメンのような存在感。
若い女の子に一番人気があったのは
こなみかなたさんの「チーズスイートホーム」
みんなこのかわいらしい絵を見て喜びの感情を爆発させていた。
「KAWAII」は世界に通じる感覚。
そして一番行列を作っていたのがこの
写真をマンガ風に撮影できるコーナー。
(スマホでこういう写真が撮れるアプリ、一瞬流行りましたよね?あれです。全く持ってあれです。なので日本人は並ぶ人はほとんどいなかった。)
撮った写真はこんな感じ。
何故擬音が「ジャー」「ゴボゴボ」という排水口に流れる水のような音なのかは分かりかねるが、ピーク時は30人くらいが並んでいた。
みんな出来た写真を見ては爆笑、並んでいないで他の人の写真を眺めて笑っている人もいたりと、その様子を見ているだけで微笑ましいものである。
写真撮影は禁止になっていたので撮影は出来ませんでしたが、一番入場者が感動をしていたのは
・ジブリ作品の5分程度のダイジェスト動画
この2つは立ち止まって見ている人が本当に多かった。
両者ともリアリティ(ジブリ作品は特に背景)さが際立っているのでそこが特に評価されているように感じる。
そしてSAYONARA。
この礼儀正しさ、やはり最近のウサギには見られないまともさを兼ね備えたウサギだった。
特別展会場の出口にはマンガ展に関する商品が数多く売られていたので、戦利品として色々買ってみた。
(安ホステルの部屋で写真を撮ったので床が汚いのは勘弁願う。)
今回のマンガ展の内容を補足する本。図鑑のような重さ、なんと1,29kg。これを日本へ送る送料は想像したくもない。
アシリパさんTシャツ。2枚購入。
本以外の商品のほとんどがセールとして半額の値で売られていた。
終了が近いからだろうか?
ちなみに次の25日に行ったらほとんどが売り切れていたので、ラッキーだったのかもしれない。
(上野にある毎日閉店セールをしている詐欺まがい…というかほぼ詐欺みたいな売り方をしている店とは違い、こっちは無くなったら補充もされていなかった)
レッドリボン軍のキャップ。
俺の風貌は日本人だと日本人にさえ思ってもらえないので、これで日本人アピールをしていく。
その他小物が諸々。
P.S
大英博物館を出てすぐ近くにある画材屋さんのショーウインドウがマンガ展仕様であった。
店は既に閉まっていたけど、いつもこういう事をしているのだろうか。素敵なお店だ。
報告は以上。
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アフリエイトで小銭稼ぎたいが、Amazonが一向に俺を認めてこない。
Amazonに確認をしたら久しく書いてないからもうお前はダメだ!クビだ!との連絡。
プロ野球はそろそろ戦力外通告のシーズンかと思っていたら、その前に戦力外通告を受けていた俺より。