小林と過ごす日常

面白いと思う人には面白いらしいです。

ネットで叩かれた話。

お疲れ様です。

小林です。

 

小林はネットで叩かれた事があります。

 

今から数年前。大学生の時の話です。

 

友達のK君が店長をやっている小物屋さんが

有名になった結果、某国営放送

取り上げられるという事で、小林がお客さんとして

インタビューを受ける事になりました。

 

撮影当日。

カメラ、照明、インタビュアー(おそらくディレクター?)に囲まれながら取材スタート。

 

まずは友達がお店のコンセプトなどをスラスラ〜っと話していました。

 

次に小林の出番。

 

「お客様からすると、こちらのお店で扱っている商品をどういう風に感じられますか?」

 

ここで小林の悪い癖。ウケ狙いが発動。

 

「う〜ん、言うならば...ただのアクセサリー。ではなくて、同じ時を過ごしていく相棒のような存在....そうですね、相棒です。」

 

「英国風のファッションをされていますが、ファッションともよくお似合いですね。」

 

「ありがとうございます。存在感はあるものの、ファッションの邪魔をしない、そういうところが気に入っています。」

 

その後もこういうノリで話し続けた小林。

インタビュアーはさすがプロ。

相手の気持ち悪いテンションを一切表情に

出さないで進行します。

 

そしてインタビューは終了。

 

数週間後に放送されるという事です。

 

「K君は放送見るの?」

 

「恥ずかしいから見ないよ...。小林は放送見るの?」

 

「俺、あんまテレビとか見ないから俺も見ないだろうね。」

 

〜数週間後〜

 

放送当日。小林はテレビの前に釘付けでした。

K君の前では興味のないフリをしましたが、

実際はドキドキものです。

なんなら家族にまで放送を見るように強制をし、自分は正座をしてレコーダーで予約までする始末。

一般庶民が全国放送に出られる機会などそうはありません。

今日は小林の晴れ舞台なのであります。

 

そして放送開始。ついに小林の出番。

 

「おっ、きたきた」

 

「お客様からすると、こちらのお店で扱っている商品をどういう風に感じられますか?」

 

「う〜ん、言うならばただのアクセサリー。ではなくて、同じ時を過ごしていく相棒のような存在....そうですね、相棒です。」

 

「うわっ、あんた恥ずかしくないの?」

 

母親が顔を歪めて言ってきました。

小林自身も自分が言っているセリフ、そして

ドヤ顔気味の表情が気持ち悪く感じていたところでした。

 

世間の反応はどうなんだろう?

 

小林は2ちゃんねるの実況板を開きました。

すると....

 

509 名前:公共放送名無しさん [sage] :

2012/○○/××(金) 22:43:03.71 id:kob_yashi

今のやつキモすぎワロタ

 

515 名前:公共放送名無しさん [sage] :
2012/○○/××(金) 22:44:06.29 id:swa55llows
英国風ってなんだ、英国風ブサメン乙

 

などとおびただしい数の言葉の暴力。

やわなハートがシビれる、心地の悪い時が続きました。

 

 顔の分からない人に叩かれる感覚、みなさんは経験がおありでしょうか。

どこにこの気持ちのはけ口を持って来て良いのやらが分からず、とりあえずテンションがあがってきます。

テンションがあがった小林は

 

572名前:公共放送名無しさん [sage] :
2012/○○/××(金) 22:47:13.61 id:ore58843

英国風ブサメン!イェーイ!!

 

などとその炎上に自ら加わっていました。

みなさんもネットで炎上した時には

とりあえず深呼吸をしましょう。

 

英国風 小林 

 

人気がでそうなガールズバーを考えた。

お疲れ様です。

小林です。

 

地方の歓楽街で上司に連れられて

嫌々ガールズバーに行きました。

 

しかし、普通の街にいそうなそこら辺の女の子が話し相手になってくれたおかげなのか、

キャバクラみたいに夜の女感がないからなのか

思っていたよりも小林は楽しめました。

 

そういえば、周りの女の子でもガールズバー

働いた事がある女の子はわりといたな...

なるほどな...あれならいいかも...

 

そう思いながらの帰り道にパッと浮かびました。

 

「人気が出そうなガールズバー

 

コンセプトは「趣味」

 

店の女の子は自分の趣味や知識がある事柄をピンバッジでアピールしています。

 

野球が好きな子なら野球マークのピンバッジを付ける。

 

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 アメリカからの帰国子女ならアメリカのピンバッジを付ける。

 

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陰陽に詳しい子ならタオのマークを付ける。

 

お客さんからしても自分が話したいテーマを

話せる女の子が一目瞭然なので

 

「え〜ウケる〜」

「ヤバ〜い」

くらいしか会話の返しが出来ないペッパーくん以下の

ボギャブラリーの女の子を選ぶ可能性が減ります。

 

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また、女の子も自然と話が盛り上がる相手に

選んでもらう事でリピーターとなってもらう。

 

まさにwin-win

 

初対面だとどうしても当たり障りのない話しか出来ないので、深い話が出来ません。

その点、相手の趣味が分かっていればすんなりと仲良くなる事が出来ると思うのです。

 

このコンセプトの唯一の欠点。

それは...趣味のレベルが違いすぎるケース

 

例:「ヤクルトファン」のお客さんと女の子

 

お客さん:1970年代の安田、松岡時代からのファン

女の子:山田カッコいい!つば九郎かわいい!

 

これでは話がチグハグです。

 

ただ、こういう場合も知識が浅い方が深い方に教えて!」というスタンスでいけばむしろ盛り上がりそうです。

 

わりとグッドなアイデア

他にはどんなアイデアでやっているんだろうと

ちょっと調べてみました。

 

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銀座のキャバレー「白いばら」の女の人は

出身地を明記しているみたいです。

東京みたいに上京組が多い土地だと

同郷出身と言うだけで親近感が持てるのだと思います。

 

イデア1つでまだまだ稼げる世の中でありそうだという事がよく分かった小林でした。

 

もしもうあったら行ってみたい 小林

 

ハゲと白髪〜バカにつける薬はある〜

お疲れ様です。

小林です。

 

小林は小学生くらいから白髪が生えていました。

社会人になった今では地毛の半分が白髪です。

 

もはやブラックジャック

 

 

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こっちではない

 

今でこそ白髪が生えていれば

「小林のやつ、あんなに白髪が生えて苦労しているんだなぁ...」

と同情を買えるかもしれないのでオーライですが、

 

特に思春期の小林にとっては

非常に悩ましい体質でした。

 

また無駄に肌がデリケートなので

黒染めをすると皮膚炎になるので、

どうしようもありません。

 

そこで冬休みのある時。

小林は1つの行動に出ました。

 

「白髪、全て抜いてやる作戦」

 

まるで内職のおばちゃんのようにひたすら

白髪を抜き続けました。

 

そして冬休み明け...

 

小林少年はハゲていました。

 

坊主のそれとは違う、まさにハゲ。

 

女子のグループが指を指して笑っています。

 

野球部の坊主仲間からは

「リアルハゲ」

「ガチハゲ」

「ハゲキング」

 

などとハゲ三拍子の呼び名で呼ばれました。

 

思春期の小林にはもう限界でした。

 

ハゲを悩み、1週間学校を休みました。

 

休んでいる間、何をしたかと言うと...

 

「どうしたら毛が生える」

のかを真剣に考えていました。

 

「もう、白髪でもいい!とりあえず生えてくれ!頼む!」

 

あらゆる情報を駆使して見出した答。

資生堂 薬用アデノゲン EX 300ml

資生堂 薬用アデノゲン EX 300ml

それは「育毛剤」でした。

 

齢14歳にして育毛剤を使用する少年がどこにいたでしょうか。

 

また、育毛剤を買うお金などありません。

 

そこで小林は学校を休んでいる間、自転車に跨り毎日色々なドラッグストアへ訪れては

サンプルで置いてある育毛剤を片っ端から頭にブチまけました。

 

店員さんからすると

「中学生のハゲが片っ端からサンプルの育毛剤を頭にブチまけて、ポタポタと育毛剤を落としながら帰っていく。」

恐怖そのものだったと思います。

 

〜それから半月後〜

 

うっすらではありますが、ハゲていた箇所から毛が生えています。

奇跡です。小林はうっすらと生えた産毛を

我が子のように大事に扱いました。

それは産まれたての赤ちゃんを優しく扱う

お母さんとなんら遜色ない程の優しさでした。

 

無事、学校に戻った小林。

周りの友達と

「まだ陰毛生えてないけど、それかけたら生えるのかな?」

 

「かもしんないけど、ドラッグストアで股間に育毛剤かけてたら出禁になるよ」

 

などと言ったくだらない会話が出来るようになりました。

 

〜最後に〜

これから皆さんも白髪が生えてくるかもしれません。

その時はショックでしょう。さぞかしショックな事でしょう。

 

そんな時は頭に浮かべてください。

 

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吉川晃司の事を。

 

白髪は恥ずかしい事ではありません。

ハゲの100倍マシです。

 

白髪とハゲ、頭髪に関わるコンプレックスを両方経験した小林だから分かる結論です。

 

ハゲの人が見ていたらごめんなさい 小林 

前の家

お疲れ様です。

小林です。

 

小林が幼稚園を卒業するまで住んでいた家が

再開発の波に飲み込まれ、取り壊されました。

 

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KING OF ボロ家

 

戦後すぐに建てられたというこのボロ家

 

小林は家の難に見舞われる家系なのでしょうか。

 

〜こんなに素敵!ボロ家ライフ!〜

 

 ・リアルミッキーマウスとの遭遇。

年間パスポートを持っていなくても人気者の彼に自宅でほぼ毎日会えます。

  

人気者の対処は猫が行います。

かわいいから飼うというよりも、

猫を飼わないと人気者がのさばる無法地帯に

なってしまいますので。

 

なので猫を飼いたい人にはボロ家はオススメです。

 

〜幽霊との遭遇〜

 

幼稚園生だった時の、夜のこと。

 

2階で寝ていると視線を感じた小林少年は

 

天井を見上げました。

 

すると、部屋の端の方の天井に

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生首の女がいました。

 

黒髪長髪色白と、今の僕ならタイプだったかもしれませんが、

怖くなった小林少年は布団を被りました。

 

しかし、少しすると布団越しに女の顔が

くっついているのが分かり、その瞬間に気絶しました。

 

今思えば、あれが小林のファーストキスだったのかもしれません。

幼稚園生で年上の女性とのファーストキス、

おませさんです。

 

 

幽霊がファーストキス。誰が信じてくれると言うのでしょうか。

 

次の日に母親に女の話をすると、

 

「あぁ。構わなきゃ大丈夫。布団から顔だしちゃダメだからね。」

と言われたのを今でも覚えています。

 

 

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小林の唇を奪ったあの女は無事成仏したのでしょうか。

 

小林は知りません。もう誰も知る由もありません。

 

さらば、わが家よ。

 

ノスタルジックな 小林

恐怖体験(させてしまった側)

お疲れ様です。

小林です。

 

出張をしていました。

ホテル到着は日をまたいだ深夜。

 

ヘトヘトです。

 

フロントで鍵を貰いました。818号室。

 

早く寝たいので818号室をガチャガチャ。

 

開きません。

安いホテルだから鍵のかかりが悪いのでしょうか。

少し乱暴にガチャガチャと回すも、入りません。

 

すると中から

「え、うぉ!なんだ!おい!」と叫び声。

 

中から玄関に向かって足音がやって来たので

急いでエレベーター前に逃げました。

 

一息ついて鍵を見たら816号室でした。

 

「バタン!」とドアの開く音。

少しすると閉まる音が聞こえました。

 

「6」と「8」が似ているのが悪い。

「4」みたいに独自性がないのが悪いのだと

責任をアラビア数字になすりつける事で

自らの正当性を主張していました。

 

以後気をつけます 小林

 

 

小林、交通安全活動を行う

お疲れ様です。

小林です。

 

お恥ずかしい話ですが、1年以内の交通違反が累積6点になってしまいました。

 

6点と言うと...

「30日の免許停止処分」

 

毎月1500km以上を営業車で走行している

小林にとって、これは死活問題です。

クビになります。むしろなりたい

 

しかし、お国は小林のような愚かな民に

救済措置を与えてくださるようでございます。

 

その名も...違反者講習

 

この講習を受けるとなんと

免許停止処分は免除され

さらに、累積の6点もチャラになると言うのでございます。

 

これを受けない手はありません。

会社に代休申請を行い、早速予約の電話を入れました。

 

そして当日。

 

集合は8時50分。

いつもの出勤時間と被るのは何か皮肉じみたものを感じます。

 

席に着くと早々に、指導員からこう聞かれました。

 

「え〜とじゃあ、当日コースだとAとBがあるけどどっちにする?」

 

当日コース?なんだそりゃ?

 

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A:実車コース 14,100円

B:交通安全活動コース 9,950円

 

なんだこの価格差は。

そしてBコースの「ギリギリ1万円以下にして少し安く見せてやろう」感はなんなのだ。

 

とは言え、ただでさえの出費。

貧乏サラリーマンにはBを選ぶ他無かったのです。

 

「Bコースでお願いします」

 

そうして、小林の1日が始まりました。

 

9:00〜16:00

7時間に及ぶ非現実空間の始まりです。

 

〜午前の部〜

 

同席する受講者は指導員とともに座学を受けます。

 

受講者には様々な人がいます。

 

勝手にマークシートを記入して怒られる人

 

ガムをクチャクチャとさせて指導員に「止めないと、講習中止にするよ?」と言われてようやく止める人

 

ご覧の通り、困った人が多いのが違反者講習の特徴。

小林も含めて、何故ここに呼ばれているのかがなんとなく分かるメンツでございます。

 

〜午後の部〜

 

座学は終わり、Bコースを選んだ受講者に対して指導員から説明があります。

「それでは交差点に立って、交通安全活動を行いましょう!」

 

そうして渡されたのは

「交通安全」と書かれたタスキと旗。

 

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これがとにかく恥ずかしい。

世が世なら切腹していたでしょう。

 

バスに揺られて10分弱。

 

大通りの交差点に連れてこられました。

 

我々は交差点の四隅で棒を振り始めました。

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「お疲れ様です〜」

おばあちゃんが我々を労ってくれます。

 

身にしみるその言葉。

身も心も汚れてしまった我々には眩しい言葉です。

 

「すみませんがね、東京駅に行くにはどのバスに乗れば...」

 

「あっ、それはですね...」

 

「小林さん!話はしないで集中してください!」

 

何に集中しろと言うのでしょう。

持っている旗の木の柄の木目でも凝視すれば良いのでしょうか。

ともかく小林には善良なる一般市民と話す権利はありません。

 

何故なら身も心も汚れた存在であるからです。

 

それからはただ無心で棒を振る機械と化しました。

 

 〜終わりに〜

 

日常の中の非日常。それが違反者講習

 

交通違反で6点が貯まると

「交通安全」とは程遠い存在にも関わらず

「交通安全おじさん」となって、大衆の視線に晒されます。

 

皆さんは我々のように貴重な1日と1万円を

失わないように、気をつけてください。

 

罪深き 小林

 

 

 

 

 

ありがとう

お疲れ様です。

小林です。

 

小林は口癖で「すみません」とつい言ってしまいます。

 

何かをしてもらった時に「ありがとう」

言うのが正しい場面でも「すみません」と言ってしまいます。

 

それはそれで失礼な気がしたので、

一時期意識的に「すみません」と言っていた

場面でも「ありがとう」と言うように心がけました。

 

・空いたコップに飲み物を注いでもらった

「ありがとう」

 

・喫煙所でライターを借りた

「ありがとう」

 

いい感じです。

 

しかし、自分でも身に染み付いてきたかなと思った矢先の事でした。

 

道を歩いていて、つい若い女の子とぶつかってしまった時に振り返って

 

「ありがとう!」

 

と反射的に言ってしまいました。

 

振り返った女の子の目はとても、

とても冷ややかでした。

 

もう2度と小林が「ありがとう」と言う事はないでしょう。

 

小林